まるで夜明け前の空に虹色の絵の具をぶちまけたよう――。
そんな不思議な輝きを湛えるオパールは、10月生まれの方だけでなく、多彩なきらめきに心奪われる人々すべてを魅了してやまない誕生石です。
「小さなフェスティバル会場を石の中にギュッと詰めこんだみたい」という表現がぴったりなくらい、見る角度によってあふれる色彩はまさに多次元ワールド。
今回はそんな10月の誕生石「オパール」の種類をなるべくわかりやすくまとめてみました!
目次
オパールってどんな誕生石?
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- 鉱物の特徴
オパールは二酸化ケイ素(SiO₂)の微小な球体がぎっしり集まってできた宝石。しばしば内部に水分を含む「水のアーティスト」のような存在です。 - 最大の魅力
光の回折により生じる「プレイ・オブ・カラー(遊色効果)」が最大の特徴。見る角度や光の強弱によって多彩な色が踊り出す様は、「宝石箱をひっくり返したカラフルパーティー」ともいわれます。 - 産地
オーストラリア、エチオピア、メキシコなど。産地によって表情が異なるため、世界中のコレクター心をくすぐり続けています。
10月の誕生石「オパール」の主な種類
ホワイトオパール (White Opal)

- 特徴
白や乳白色の地色に七色の遊色が浮かぶタイプ。 - イメージ
「ミルクにパステルカラーの絵の具を溶かしたような」、やさしい色合い。 - 産地
オーストラリア産が特に有名で、昔から定番人気を誇ります。
ブラックオパール (Black Opal)
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- 特徴
黒や深いグレー、濃い青など、暗いボディカラーを持ち、遊色がより鮮やかに見えるタイプ。 - イメージ
「漆黒のキャンバスに焔が描かれたような」、迫力満点の美しさ。 - 産地
オーストラリアのライトニングリッジが代表的です。
ボルダーオパール (Boulder Opal)

- 特徴
褐鉄鉱(ボルダー)の母岩と一体化しているオパール。母岩が一部残っていて、地層と虹色のコントラストが魅力です。 - イメージ
「大地が割れて虹色があふれ出すような」、ワイルドさとアート感が同居した印象。 - ポイント
研磨すると母岩とオパール層の境目がユニークな模様を描きます。
クリスタルオパール (Crystal Opal)
- 特徴
高い透明度を持ち、遊色が内部で立体的に光るタイプ。 - イメージ
「ガラス細工の万華鏡」をのぞき込んでいるような、きらめきと透明感。 - ポイント
地色が透明または半透明なので、光の当て方や角度で大きく表情を変えます。
ファイアオパール (Fire Opal)
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- 特徴
オレンジ、赤、黄色など「炎のような」ビビッドな地色を持つオパール。遊色が入るものもあります。 - イメージ
「キャンディのようにジューシーなビタミンカラー」で、元気がもらえそう。 - 産地
メキシコ産が有名で、「メキシコオパール」と呼ばれることも。
エチオピアンオパール (Ethiopian Opal)
- 特徴
近年人気急上昇の産地。白~淡黄色のボディカラーで、鮮明な遊色を持つものが多いです。 - イメージ
「熱帯の強い太陽光を閉じ込めたような」、華やかで明るいきらめき。 - 注意点
水分を吸いやすいため、長時間水に浸けると透明度が変わる恐れがあります。
グリーンオパール (Green Opal)
- 特徴
やわらかなグリーンから深緑まで、緑系の地色や混ざり合った色味を持つオパール。遊色の有無は個体差あり。 - イメージ
「森林浴している光景をそのまま石に封じ込めたみたいな」、ナチュラルな落ち着きと癒やしの雰囲気。 - 産地
アフリカ(ケニアやマダガスカルなど)や南米をはじめ、世界各地で産出。
カンテラオパール (Cantera Opal)
- 特徴
メキシコで産出される火山岩(ライオライト)の母岩ごとカットされたオパール。母岩の茶や赤みがかった部分と、内部の鮮やかなオパール部分とのコントラストが魅力です。 - イメージ
「まるで溶岩の中に小さな虹色の湖を発見したかのような」、ドラマチックさが感じられます。 - ポイント
ひとつひとつ表情が違い、まさに“メキシコの大地の芸術品”として人気です。ファイアオパールもメキシコオパールと呼ばれることがあるが、カットの仕方や見た目の違いにより別物として扱われている。
(カンテラオパールは母岩ごとカットされた「母岩つき」のオパール)
ダブレット & トリプレット (Doublet & Triplet)
ダブレット (Doublet)
- スライス状のオパールを、黒い素材(クォーツやプラスチックなど)と貼り合わせた二層構造。
- ボディカラーが濃くなるので、遊色がはっきり見えやすい。
トリプレット (Triplet)
- ダブレットの上に透明なレンズ(クォーツなど)を重ねた三層構造。
- 立体的な輝きを足しつつ、オパール層を保護する役割も。
ワンポイント
ダブレットやトリプレットは、天然オパールの薄い層を無駄なく使いつつ、より美しい見栄えを楽しむための技術です。カジュアルにもフォーマルにも活かせるので、幅広いシーンで活躍してくれます。
10月の誕生石「オパール」の注意点
- 水分・湿度
オパールは内部に水分を含むため、急激な温度変化や乾燥は避けるのがベターです。 - 強い衝撃に注意
硬度は5.5~6.5ほどで、衝撃にはやや弱め。落としたりぶつけたりしないよう気をつけましょう。 - 保管
使用後は柔らかい布で汗や汚れを拭き取り、湿度が安定した場所に保管すると長く美しさを保てます。
最後に
オパールは、まるで「星屑をそのまま集めて宝石に仕立てあげた」ように、私たちを未知の世界へいざなってくれます
ホワイトやブラック、ボルダー、クリスタル、ファイア、エチオピアン、グリーン、カンテラ……。
それぞれ違う個性を放つオパールは、同じ“オパール”という名を持ちながら、まるで兄弟たちが色とりどりのコスチュームで踊る舞台を見ているよう。
10月の誕生石としても愛されるこの宝石には、「創造性を高め、隠れた才能を解き放つ」という言い伝えも。
もしオパールを手にする機会があれば、その石のなかでゆらゆらと揺れる七色の光をじっくりと楽しんでみてください。
そこには、あなたにしか見えない新しい可能性が、夢のような色彩をまとって踊っているかもしれません♡