オパール(蛋白石)とは?10月の誕生石?どれが正しい?
目次
オパール(蛋白石)は10月の誕生石?どれが正しい?
オパール(蛋白石)は10月の誕生石です。
ただし10月の誕生石はオパール(蛋白石)だけではありません。
そのためどれが正しいのかわからなくなる人が多いようです。
■日本の誕生石一覧
- 1月の誕生石
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「アメジスト(紫水晶)」
「クリソベリル・キャッツ・アイ」 - 3月の誕生石
「コーラル(珊瑚)」
「アクアマリン(藍玉)」
「ブラッドストーン」
「アイオライト」 - 4月の誕生石
「ダイヤモンド(金剛石)」
「モルガナイト」 - 5月の誕生石
「エメラルド(翠玉)」
「ジェイダイト(翡翠)」 - 6月の誕生石
「真珠(パール)」
「ムーンストーン(月長石)」
「アレキサンドライト」 - 7月の誕生石
「ルビー(紅玉)」
「スフェーン」 - 8月の誕生石
「ぺリドット(橄欖石)」
「サードオニックス(紅縞瑪瑙)」
「スピネル」 - 9月の誕生石
「サファイア(青玉)」
「クンツァイト」 - 10月の誕生石
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「トルマリン(電気石)」 - 11月の誕生石
「トパーズ(黄玉)」
「シトリン(黄水晶)」 - 12月の誕生石
「ターコイズ(トルコ石)」
「ラピスラズリ(瑠璃)」
「タンザナイト」
「ジルコン」
10月の誕生石「オパール(蛋白石)」とは?
オパール(蛋白石)は鉱物(酸化鉱物)の一種です。
厳密に言えば非晶質(潜晶質)であるため準鉱物ですが、国際鉱物学連合ではオパールを正式な鉱物としています。
10月の誕生石「オパール(蛋白石)」の名前の由来
オパール(蛋白石)の名前は、「色の変化を見る」という意味のギリシャ語「オパリオス(opallios)」に由来する、ラテン語の「オパルス(opalus)」からきています。
このギリシャ語の「オパリオス」は、古代インドのサンスクリット語で「貴重な石」を意味する「ウパラ(upālā)」が変化したものです。
これらの言語を一緒にすると、「オパリオス・ウパラ」は色の変化が見られる貴重な石という意味合いになります。
また、和名では蛋白石(たんぱくせき)と名付けられています。
由来として、その見た目が「卵の白身」に似ている所からきているそうです。
10月の誕生石「オパール(蛋白石)」の鉱物学情報
- 組成→SiO2・nH2O
- 分類→酸化鉱物(ケイ酸鉱物)または準鉱物
- 結晶系→非晶質
- 色→ 白色、透明、乳白色(琥珀色、虹色の光を放つものもある)
- 光沢→ガラス光沢
- モース硬度→6.5
- 比重→2.1
10月の誕生石「オパール(蛋白石)」の歴史
オパール(蛋白石)は1890年代に初めてオーストラリアで発見されたそうです。
古くから幸運のお守りとして、身につける人に「美しさと成功、幸せを運ぶ」と言われました。
古代ギリシャ人にとってオパールは「洞察力と予言の力が形になったものだ」と信じられていました。
ローマの人たちには「希望と純粋さの象徴」とされ、アラブの人たちには、「天から落ちてきた稲光」と考えられたそうです。
アラブの伝統では、オパールを身につけていると、稲光から守ってくれたり、日頃の好ましくないことを防ぎ、望めば姿を消すマントになってくれると信じられていました。
また、シェークスピアの作品にも登場し、「十二夜」ではオパールのことを「宝石の女王」と書かれています。
近代では、イギリスのエリザベス女王が最も大切にしているアクセサリーのひとつとされ、オーストラリア政府から贈られたまわりに200個のダイヤモンドがちりばめられた203カラットのオパールアクセサリーを公式のパーティーで頻繁に使用されています。
10月の誕生石「オパール(蛋白石)」の特徴
オパール(蛋白石)は酸化鉱物の一種で、ガラス光沢や樹脂光沢を持つものを宝石として扱います。
宝石の中で唯一、オパールには水分が3~21%含まれており、原石はカットされる前に充分天日で乾燥させます。
乾燥に耐えられたオパール原石だけがカットされ、指輪などの宝飾品に加工されるという流れです。
そしてなんといってもオパール(蛋白石)の魅力は、見る角度によって変化のある「遊色効果(プレイ・オブ・カラー)」という虹色の輝きを持っているのが特徴です。
この効果は、パールのような光沢の「オパレッセンス(乳光)」とは違い、シャボンの泡が見せる虹の色と似ています。
ただし、すべてのオパール(蛋白石)に遊色効果があるわけではありません。
遊色効果を持つオパールは「プレシャスオパール」、そうでないものは「コモンオパール」といって区別されています。
10月の誕生石「オパール(蛋白石)」の石言葉
オパール(蛋白石)には一般的に以下の5つの石言葉がつけられています。
- 純真無垢
- 幸運
- 忍耐
- 歓喜
- 希望
また、正式に定められていた10月の誕生石の石言葉は以下の3つです。
■10月の誕生石の石言葉
- 心中の歓喜
- 安楽(あんらく)
- 忍耐(にんたい)
10月の誕生石「オパール(蛋白石)」の効果にピッタリな人
オパールの石言葉からもわかるように、「ポジティブで自由なエネルギーをもつ象徴の石」とされています。
身に付けた人は才能を開花させ、創造性を高めるパワーがあると信じられています。
また、オパールが他の宝石とは違い水分を含んでいるということから、みずみずしさを感じさせてくれるので「アンチエイジングの象徴」としても名が知られています。
10月の誕生石「オパール(蛋白石)」の種類
10月の誕生石「オパール(蛋白石)」の色
様々な色のオパール(蛋白石)があります。
- 無色のオパール
- 乳白色のオパール
- 褐色のオパール
- 黄色のオパール
- 緑色のオパール
- 青色のオパール
- 黒色のオパール
遊色効果のあるものは何色もの光りを放ち、全く同じものは生み出せないその石ならではの魅力があります。
10月の誕生石「オパール(蛋白石)」の原産地
オパール(蛋白石)は以下のように幅広い地域で産出されます。
- オーストラリア
- メキシコ
- ブラジル
- アメリカ
- エチオピア
- ペルー
- 南アフリカ
- タンザニア
- ジンバブエ
しかし、現在流通しているオパールのおよそ95%が、ライトニングリッジやクーバーペディ、アンダムーカ、ミンタビーといったオーストラリアの一部の有名な鉱山で採掘されています。