1月の誕生石「ガーネット(柘榴石)」の種類
1月の誕生石「ガーネット(柘榴石)」の種類は、以下のように分類することができます。
- パイロープガーネット
- カラーチェンジガーネット
- アルマンダインガーネット
- スペサルタイトガーネット
- ツァボライト(グリーンガーネット)
- グロッシュラーライトガーネット
- アンドラダイトガーネット
- デマントイドガーネット
- ロードライトガーネット
- マラヤガーネット
- マリガーネット
目次
パイロープガーネット
パイロープガーネットのパイロープは、火を意味する「ピロポス」が名前の由来となっています。
ガーネットの種類の中でもっとも有名な種類です。
ヨーロッパでは、18~19世紀のヴィクトリア朝時代に、パイロープガーネットはものすごく流行りました。
ボヘミアンジュエリーに多く使われていたガーネットです。
カラーチェンジガーネット
カラーチェンジガーネットは、パイロープガーネットとスペサルティンとの固溶体です。
歴史的には、カラーチェンジガーネットは1970年代初めに初めて登場します。
その頃はあまり知られてなく、少人数の宝石学者やマニアだけに人気のあったガーネットの種類です。
アルマンダインガーネット
アルマンダインガーネットには、パープル、レッド、オレンジ、ブラウンの色があります。
アルマンダインの名前の由来については、産地である小アジアの町「Alabanda」より、まず「Alabandicus」と呼ばれたことから始まり、後に「Almandine」になったことが由来だそうです。
スペサルタイトガーネット
スペサルタイトガーネットの「スペサル」の名前の由来は、ドイツの地名「Spessart」からきています。
ガーネットの種類の中で、明るいオレンジの ガーネットから始まり、赤みの強いオレンジの ガーネットまでを「スペサルタイトガーネット 」と呼びます。
ツァボライト(グリーンガーネット)
ツァボライト(グリーンガーネット)は、1960年代後半にスコットランドの地質学者がタンザニアで発見しました。
このツァボライトという名前は、ケニアのツァボ国立公園で産出された時に、当時のティファニー社長だったプラットさんが、ツァボ国立公園に因んで「ツァボライト」と命名したそうです。
ガーネットの種類の中でも色が緑色なのが特徴なので、別名でグリーンガーネットとも呼ばれます。
色相や性質などが幅広いグロッシュラーライトガーネットに属し、その中でも特に高い評価が与えられています。
グロッシュラーライトガーネット
緑色のツァボライト(グリーンガーネット)だけではなく、無色や黄色、オレンジ色などの ガーネットもグロッシュラーライトガーネットには含まれます。
ガーネットの種類を大きく分類すると、ツァボライト(グリーンガーネット)はグロッシュラーライトガーネットに属します。
アンドラダイトガーネット
アンドラダイトガーネットは、19世紀のブラジルの鉱物学者である「アンドラダ」からその名がつけられました。
アンドラダイトは、和名では「灰鉄(かいてつ)ざくろ石」になります。
わかりやすくいうと「カルシウムと鉄からできているざくろ石」といった感じです。
マグネダイトはその和名の通り強い磁性を持っています。
中国では催眠効果や鎮静作用があると言われている ガーネットの種類です。
デマントイドガーネット
デマントイドガーネットは、ガーネットの種類の中でも希少性が高く値段の高い、高級な ガーネットの種類です。
宝石の色でいうとツァボライト(グリーンガーネット)に近いですが、ツァボライト(グリーンガーネット)は緑色で、デマントイドガーネットは基本的に黄緑色です。
「ホーステイル(馬のしっぽ)」と呼ばれるアスベストの細かい毛状のインクルージョンが特徴的です。
ダイヤモンドのように美しく、「ダイアモンドのような光沢(ファイアー)」を持つことから、1878年に「デマントイド」と名付けられました。
ロードライトガーネット
ギリシャ語で薔薇は「ロード(Rhodo)」といいます。
ロードライトガーネットは、「薔薇の石」という名前の美しい ガーネットの種類です。
このガーネットの種類は、1882年にア メリカのノースカロライナ州で最初に採られ、1902年にはほとんど採りつくされたとされていましたが、1964年タンザニアのケニア国境のウンバ・バリィで再度発見され、また市場に多く出回るようになりました。
特に女性に人気のあるガーネットの種類です。
マラヤガーネット
マラヤガーネットは、ピンクがかったオレンジ、赤橙色、または黄色がかったオレンジ色のガーネットです。
1960年代半ばに、タンザニアのウンバ渓谷で発見されたそうです。
ガーネットの種類の中でも希少性が高く、なかなか手に入りにくいガーネットです。
マリガーネット
1994年頃に、西アフリカの「マリ」という国で最初に採られた事から、その国名に因んでマリガーネットと名づけられました。
ガーネットの歴史は古代に及ぶくらい深いものなので、ガーネットの種類の中では最近登場した新しいガーネットの種類といえます。
最後に
1月の誕生石「ガーネット(柘榴石)」の種類を簡単にまとめました。
※ガーネットの誕生石ネックレスは、以下の記事でブランド別でまとめています。
↓
1月の誕生石「ガーネット」のネックレス【ブランド別】