青く澄んだ海をそのまま閉じ込めたような「サンタマリアアクアマリン」。
鮮やかなブルーが特徴で、アクアマリンの中でも最高級とされる誕生石です。
今回は、サンタマリアアクアマリンの石言葉について、意味もわかりやすく解説していきます。

サンタマリアアクアマリンの石言葉は「聡明」「沈着」「勇敢 」「富」「幸福」です。
- 聡明(そうめい)
- 沈着(ちんちゃく)
- 勇敢(ゆうかん)
- 富(とみ)
- 幸福(こうふく)
サンタマリアアクアマリンの石言葉の意味をわかりやすく解説
聡明(そうめい)
サンタマリアアクアマリンは、アクアマリンの中でも深い青色が印象的な宝石です。
その澄み渡る海のような輝きは、まるで曇りのない思考や閃きをイメージさせます。
「聡明」という石言葉は、“頭脳明晰”で物事の本質を見極める力を与えてくれるとされていることに由来します。
忙しい毎日を送る私たちに「一息ついて、冷静に考えよう」と語りかけてくれるような存在といえるかもしれません。
沈着(ちんちゃく)
アクアマリンは“海の水”という意味の名前を持ち、古来より航海のお守りとしても重宝されてきました。
海のように深く落ち着いたブルーが、心の波を穏やかに整えてくれるともいわれています。
そのため、自分の感情に溺れず冷静さを保つ「沈着」の石言葉がつけられています。
胸がドキドキするような場面や大切な決断を迫られるとき、サンタマリアアクアマリンがそっとブレーキを踏んで、落ち着きを取り戻す手助けをしてくれるかもしれません。
勇敢(ゆうかん)
海をイメージさせるアクアマリンは、航海の安全を守るお守りとして古代から信じられてきた歴史があります。
荒波に立ち向かう船乗りたちの姿は、まさに「勇敢」。
サンタマリアアクアマリンの深く鮮やかな青は、“自分を信じて前に進む強さ”を象徴します。
怖さを抱えながらも一歩を踏み出す勇気を必要とするとき、“そばで心を奮い立たせてくれる存在”として愛されてきたのでしょう。
富(とみ)
アクアマリンは3月の誕生石としても知られており、春を迎えるような希望に満ちたエネルギーを携えています。
サンタマリアアクアマリンは、その中でも希少性が高く、美しく深い色味が特徴的。
希少だからこそ、手にするだけで豊かさに恵まれる、というイメージが「富」という石言葉に通じるのかもしれません。
また、“心の豊かさ”を得ることで結果的に経済的な豊かさにつながる、という解釈もあるでしょう。
幸福(こうふく)
海を連想させるアクアマリンは、古くから“人々に幸福をもたらす石”とされてきました。
船乗りが無事に目的地にたどり着き、大切な家族のもとへ帰れることは幸せそのもの。
そこから派生して、恋愛や家庭円満のお守りとしても重宝され、“幸福”の象徴としても愛されています。
サンタマリアアクアマリンを身に着けると、まるで爽やかな潮風が運んでくるかのように、心が軽やかになっていくかもしれません。
サンタマリアアクアマリンの石言葉の意味は海外と日本で違う?
サンタマリアアクアマリンをはじめ、宝石やパワーストーンには国や地域によって伝承が異なったり、それに由来する石言葉に違いがあったりすることがあります。
「勇気」や「聡明」などは比較的どの国でもイメージしやすいですが、日本特有の“厄除け”や“富”“幸福”といった概念は、神道や仏教の影響もあり、海外と少しニュアンスが変わってくることがあります。
海外でのサンタマリアアクアマリンの石言葉の意味
海外の多くの国でも、アクアマリンは「勇気」「無事帰還」「幸運」を意味する石として知られています。
とりわけ、“セーラー(船乗り)の護り石”としての歴史が深いことから、恋愛成就よりも「旅の安全」「冒険の成功」にフォーカスした伝承が多いのが特徴です。
しかし、サンタマリアアクアマリンの場合は希少性と高貴な青色をもつため、海外では「優雅さ」や「高潔さ」という意味合いをもつ場合もあるようです。
3月の誕生石「サンタマリアアクアマリン」とは?

サンタマリアアクアマリンは3月の誕生石「アクアマリン」の種類の1つ。
鉱物的にはアクアマリンと同様でベリル(緑柱石)グループに属しています。
サンタマリアアクアマリンは、色と産地が一致しなければ基本的にその名で呼ばれません。
なので非常に限られたものだけを「サンタマリアアクアマリン」と言います。
※最近では、産地に限らず、濃い青色をした美しいアクアマリンをサンタマリアアクアマリンと呼ぶことが増えています。
3月の誕生石「サンタマリアアクアマリン」の色

アクアマリンいえば、薄く透き通った水色が特徴的です。
サンタマリアアクアマリンはアクアマリンとは違い、濃く深い青色が美しいと評判です。
濃さもありながら透明感もある最高品質と名高いのです。
3月の誕生石「サンタマリアアクアマリン」の名前の由来
サンタマリアアクアマリンの名前の由来は「サンタマリア鉱山」です。
サンタマリアアクアマリンが採掘された場所がブラジルのミナス・ジェライス州にあった「サンタマリア鉱山」だったため、そこから名前が付けられたとされています。
サンタマリアといえば聖母を意味する言葉なので、それが由来かとお思いの方もいるかと思いますが、実際は全く関係していません。
3月の誕生石「サンタマリアアクアマリン」の原産地
サンタマリアアクアマリンは、ブラジルのサンタマリア鉱山で採れたものをその名で呼びました。
しかし、サンタマリア鉱山は1900年代半ばに閉山しており、現在では採掘されていません。
サンタマリア鉱山が閉鉱して少し経ってから、産出量は多くはないものの同じような濃く青いアクアマリンが、他の場所でも産出されるようになりました。
以前は、サンタマリア鉱山で採れるもののみをその名で呼んでいましたが、今は同等の美しさを持つものは「サンタマリアアクアマリン」と呼んでいます。
3月の誕生石「サンタマリアアクアマリン」の産地

現在ではサンタマリア鉱山が閉山されたことで、代わりにその名を受け継いでいる産地は、アフリカのモザンビークやマダガスカルなどになります。
1970年代にモザンビークで濃い色のアクアマリンが発見されたときは、サンタマリアアクアマリンとを区別するために「サンタマリア・アフリカーナ」と称されました。
現在はどちらの名前も使われているようです。
マダガスカル産のものは濃い色が産出されるのですが、少し緑がかっていることがあるので、その場合は500~600℃くらいの低温で加熱することで緑の色はなくなり色鮮やかな濃い青色になります。
ただ両者ともに産出量は多くはないので希少価値は高いです。
最後に
3月の誕生石「サンタマリアアクアマリン」の石言葉について、意味も簡単に解説しました。
サンタマリアアクアマリンの石言葉は、以下の5つです。
- 聡明
- 沈着
- 勇敢
- 富
- 幸福
深みのある青色が持つ魅力と歴史的背景から、落ち着きや勇気、豊かさや幸せをもたらしてくれる存在として愛されてきました。
海外と日本では若干ニュアンスの違いがあるものの、どちらも海を思わせるその色合いから「旅の安全」や「心の安定」、そして「未来への希望」を感じさせてくれます。
もし日々の生活の中で、“もう少し勇気が欲しい”“心を落ち着かせたい”と思ったら、サンタマリアアクアマリンをそっと手にしてみてください。
まるで爽やかな海風が吹き抜けるように、あなたの心をクリアに洗い流してくれるかもしれません。

ぜひ、その深いブルーの世界に身をゆだねて、サンタマリアアクアマリンが放つ魅力を存分に感じ取ってみてはいかがでしょうか♪