翡翠(ヒスイ)は、その深みのあるグリーンカラーと穏やかな透明感から、古来より人々を魅了してきた誕生石です。

まるで森の中にひっそり佇む湖面のように、静かでいて揺らぎない美しさを放つこの石には、さまざまな「石言葉」が存在します。

 

この記事では翡翠(ヒスイ)の石言葉について、それぞれの意味もわかりやすく解説していきます。

翡翠(ヒスイ)の石言葉

  • 調和
  • 安定
  • 長寿
  • 健康
  • 智慧
  • 平穏な心
  • 財運
  • お守り(邪気払い)
  • 純粋な愛情

翡翠(ヒスイ)の石言葉の意味をわかりやすく解説

糸魚川翡翠(ヒスイ)の磐笛(石笛) 【榎本通商 248390】

調和・安定

翡翠は自然のグリーンカラーが象徴する通り、「周囲とのバランス」をもたらす石とされています。

まるで深い森の中で、すべての生き物が自然のリズムに調和しているように、人間関係や内面の感情を安定へと導くサポーターなのです。

乱れた心に翡翠をそっと添えれば、心地よい呼吸が戻ってくるかもしれません。

長寿・健康

翡翠は古くから長寿のお守りとして珍重されてきました。
中華圏では特に、翡翠を身につけることは健康を守る行為とされ、「持ち主を悪い気から守り、生命力を高める」と信じられてきました。

あたかも心身を柔らかなヴェールで包み、日々のストレスを和らげながら、健やかに年を重ねる助け手となってくれることでしょう。

智慧・平穏な心

翡翠は、エメラルドのような派手さはないものの、その奥深い緑には「静かなる知恵」が詰まっています。

落ち着いたグリーンは、瞑想するような静寂の中から生まれる理解や洞察力を象徴します。

行き詰まった問題に直面しても、この石を見つめると不思議と心が整い、自分に必要な答えを見つけ出せるかもしれません。

財運・お守り(邪気払い)

翡翠は金運や財運にも効果があると信じられます。
また、悪いエネルギーを跳ね返し、持ち主を保護するお守り的な存在としても古くから人々に愛されてきました。

まるで頼りになる「緑の騎士」のように、邪気や困難からあなたを守りつつ、必要なチャンスを引き寄せてくれるのです。

純粋な愛情

透き通るような緑が象徴するのは「嘘偽りのない、純粋な心」。

翡翠は、恋愛においても誠実さや清らかな愛の象徴とされます。パートナーとの信頼関係を深め、真心のこもった愛情を育むためのサポートとなるでしょう。

翡翠(ヒスイ)の石言葉の意味は海外と日本で違う?

糸魚川翡翠 ヒスイ 小滝産 緑 21mm勾玉 産地証明書付 4.30g 【榎本通商 12962】

実は、翡翠は世界中で愛されており、その評価・解釈は文化ごとに少しずつ異なります。

日本では翡翠は「静寂」「癒し」「調和」など内面の平穏や長寿、健康面を重視する側面が強調されがちです。

それに対して、海外(特に中国や中南米)では、より直接的な「富」「権力」「高貴さ」の象徴として扱われることもあります。



同じ翡翠を見つめても、その緑の中に映し出すイメージは、文化や歴史的背景によって異なるのです。

海外での翡翠(ヒスイ)の石言葉【日本語訳あり】

海外で語られる翡翠の石言葉の例をいくつかご紹介します。

  • Prosperity(繁栄):経済的な豊かさや成功を意味します。
  • Nobility(高貴):気高さや高貴な精神を示し、リーダーシップを象徴。
  • Protection(保護):邪気払いと同様、所有者を悪い運から守る意味。
  • Purity(純潔):清廉潔白な精神性、曇りなき真心をあらわす。
  • Immortality(不死性/長寿):永続的な命や精神の持続を願う、長寿のシンボル。

 

海外では翡翠は、富を引き寄せ、高貴な立場を保証し、持ち主を守護してくれる「王家の宝石」のような存在として扱われることが多いのです。

 

5月の誕生石「ヒスイ(ジェイダイト)」とは?

5月の誕生石であるヒスイ(ジェイダイト)。

まず、翡翠と呼ばれているものには硬玉軟玉2種類があります。

翡翠は英語でジェイド(Jade)と呼ばれており、これは硬玉、軟玉等を総称した呼び名。

この2つは見た目での区別がつかないため、どちらも翡翠(ジェイド)と同じ名前で呼ばれていますが、実際は化学的にも鉱物学的にも異なる物質なのです。

え、翡翠は5月の誕生石ではない?

日本で正式に定められている5月の誕生石はジェイダイトです。

翡翠には硬玉と軟玉の2種類あるとお伝えしましたが、日本語だけでなく、英語でも2つを分けて呼ぶ名前があります。

英語だと硬玉を「ジェイダイト(Jadeite)」、軟玉を「ネフライト (Nephrite)」と呼んでいます。 

つまり、ジェイダイトの翡翠は5月の誕生石ですが、ネフライトの翡翠は5月の誕生石ではありません。

 

5月の誕生石「ヒスイ(ジェダイト)」の特徴

ジェイダイトと呼ばれる硬玉は、輝石(きせき)鉱物の一種です。

化学成分はソーダ・アルミナ珪酸化合物で、構造的には繊維状結晶の集合体です。

多くは緑や青または白色で、半透明の単斜晶系変成岩内で産出されます。

このジェイダイトの緑色はクロムや鉄が起因しています。

 

ジェイダイトと翡翠(ヒスイ)の名前の由来

ジェイダイト(翡翠)丸通10ミリ(淡色)[天然石のヒマラヤ]

元々翡翠(ヒスイ)は、瑪瑙(メノウ)やその他の宝石とともに美しい石として、と総称されていました。

翡翠の持つカラーで白地に緑色と緋色が混じる石が、鳥のカワセミの羽に似ていることから翡翠玉と名づけられた
といわれていますが、古代日本ではカワセミは「しょうびん」、玉は「たま」と呼ばれていたため、「翡翠」の語は当てはまりません。

翡翠という言葉は、比較的最近に中国から輸入された言葉だと推察されています。

翡翠(ヒスイ)の発祥の地は中国ではありません。

※翡翠(ヒスイ)発祥の地は日本の新潟県糸魚川市周辺

 

ジェダイトの語源については、スペイン語の「piedra de ijada」(側面の石)という語が、フランスで「l’ejade」に変化して付けられました。

 

体調が悪い人の体の側面をジェイダイトでこすると、腎臓結石が治せると信じられていたために、側面の石という名が与えられました。

和名は「翡翠輝石」と呼び、日本で本翡翠と呼ばれるものはジェダイト(硬玉)を指しています。

 

5月の誕生石「ヒスイ(ジェイダイト)」の歴史

ジェイダイトは、紀元前3000年頃の縄文時代にはすでに使用されていたとされています。

宝飾品としてや、石器武器の材料として使われていたようです。

弥生時代や古墳時代においても、祭祀や呪術に用いられたり、装身具や勾玉などに加工され珍重されていたと考えられています。

 

しかし、8世紀の中期頃にはジェイダイトを使用することがなくなり、人々から忘れ去られてしまいました。

なぜ忘れられたのかは未だにわかっていません。

時が過ぎ、また日本で注目を浴びるようになったのは明治時代頃になります。

また最近では「日本は翡翠(ヒスイ)発祥の地」として再注目されています。

2016年9月24日に日本鉱物科学会がヒスイを「国石」に選定しました。

 

5月の誕生石「ヒスイ(ジェイダイト)」の原産地

ジェイダイト(ヒスイ)の産地は

  • アメリカ(カリフォルニア州)
  • ニュージーランド
  • ミャンマー
  • ロシア
  • グアテマラ共和国
  • メキシコ
  • カザフスタン
  • アラスカ
  • イタリア
  • トルキスタン
  • 日本

などで産出されています。

 

しかし、宝飾品として利用可能なのは

  • 新潟県(糸魚川ー青海地域)
  • ミャンマー(カチン州)
  • カザフスタン
  • ロシア(ウラル山脈の北方)
  • ロシア(アバカン)
  • 中南米(グアテマラ)

こちらの6ヶ所のみです。

とはいっても、そのほとんどはミャンマーのカチン高原で採れたもので、安定した量と高品質だと評価されています。 

 

最後に

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翡翠(ヒスイ)の石言葉について、意味もわかりやすく解説しました。

 

翡翠(ヒスイ)は、その深い緑色に人の心を落ち着かせる不思議なパワーを秘めています。

日本では「調和」「健康」「平穏」といった内面的安定や長寿、愛情といった精神的な豊かさを、海外では「繁栄」「高貴」「保護」といった外面的な豊かさや地位、守りを意味することもあります。

この誕生石は、まるで地球という大自然が生み出した一滴の緑のエッセンス。

世界中の人々が翡翠に様々な価値を見出してきたのは、時代や文化を超えて、その美しさと力が人間の心をとらえて離さないからでしょう。

翡翠を手にした時、あなたは内なる静けさと外なる豊かさの両方を得られるかもしれません。


緑の宝石が紡ぐ物語とメッセージを、ぜひあなた自身の人生に活かしてみてください。