「アクアマリン」と聞くと、まるで海に溶け込むような淡いブルーを想像する方が多いのではないでしょうか。
実はこの美しい色の誕生石に対して、「怖い」という噂があるんです。
なぜかというと、アクアマリンにまつわる伝承や逸話の中には“魔除け”や“呪い”など、ちょっと不気味にも感じられる要素があるからです。
例えば、「船乗りを守る石」や「人魚の涙」として語られることが多い一方で、「海にまつわる不思議なパワーを秘めている」=「もし使い方を間違えるとよくないことが起きそう…」という想像が広まり、“怖い”というイメージが生まれたようです。
ただし、実際に恐ろしい呪いがあるわけではありません。
石言葉や伝承がやや神秘的すぎるがゆえに、ちょっとホラー風に語られがちなだけと言えるでしょう。
アクアマリンの効果とは?魔除けになる?
ここでは、主に日本でいわれているアクアマリンの効果をご紹介します。
アクアマリンといえば海のような爽やかなブルーが魅力。
飾るだけでもインテリアの雰囲気を一気に“サマーリゾート”にアップグレードしてくれそうですが、伝承では以下のような効果が語られることが多いです。
癒し・ストレス解消
まるで海辺で深呼吸するように、心がスッと軽くなる作用があるといわれています。
現代社会はSNSや人間関係など何かとせわしないので、「心をクールダウンするアイテム」として愛用する人も。
コミュニケーション能力の向上
透き通る海は人の心を映すといわれるように、アクアマリンには「相手の話を受け止める力」「自分の想いを素直に伝える力」をサポートする、という噂があります。
職場の打ち合わせから恋のささやきまで、背中を押してくれるかも…?
夫婦円満・愛の石
アクアマリンは「幸せな結婚生活」や「良縁」を象徴する石としても知られています。
真珠やダイヤモンドほどではないにせよ、結婚指輪やペアアクセサリーに採用するカップルも。
海がふたりを優しく包み込むように、やわらかな愛情を育むイメージがあるんですね。
魔除け・お守りとして
船乗りの航海のお守りとして使われていたという伝承から、“魔除け”のパワーがあると信じられています。
海という大きな母なる存在が、私たちを危険から守ってくれる。そんな物語性から、「守られている感」を得たい人にも人気です。
日本では総じて「癒し」「愛情」「平和」「コミュ力アップ」といった、どちらかというとソフトなイメージの効果が中心に語られることが多いですね。
たとえるなら「夏の海辺で食べるソフトクリーム」のように、涼やかな甘さで日常をちょっとだけ豊かにしてくれる、そんな存在なのかもしれません。
国によってアクアマリンの効果や意味が変わる件。
ところが、アクアマリンにまつわる伝承や意味は国や地域によって微妙に変化します。
まるでパスポート1つで飛び回るアクアマリンが、各地で“現地流”に染まっていく感じといえるかもしれません。
ヨーロッパ圏:真実を見抜く“勇気の石”
ヨーロッパでは、中世の騎士が胸当てに仕込んで戦った…なんて言い伝えもあるくらい、“勇気”を象徴する石とされていたようです。
誰のウソも見破り、清く正しい心を持った者だけが本来の力を引き出せる、といったロマンチックな逸話が残っています。
まるで“真実を映す鏡”さながらですね。
中東やアジア:悪霊を遠ざける“強力なお守り”
砂漠の国で水は命の源です。
そんな環境下において、海を連想させるアクアマリンは「悪霊を追い払って命を守る聖なる石」とされることもしばしば。
日本の神社でお守りを買う感覚で、アクアマリンのアクセサリーを身につける人もいるとか。
もはや“海をまとう結界”というイメージです。
アフリカの一部地域:呪術的な儀式に使われるケースも
地方や部族によっては、色の美しさや希少性から儀式の際に用いられたり、部族の長が身につけることで共同体の繁栄を祈るという話も。
一方で「神様に捧げる石」という位置づけから、一般の人が気軽に持つと良くない…とされる場合もあるそうです。
こうした海外での逸話を知ると、アクアマリンが持つ「海のパワー」というテーマは共通しているものの、その解釈や使われ方はまさに“海千里、十人十色”。
同じ宝石でも地域の文化や歴史によって、まるで千の顔を持った女優のように多彩な意味や効果を与えられているんですね。
最後に(注意点あり)
ここまで、「アクアマリンの石言葉が怖いってどういうこと?」「どんな効果があるの?」という話をしてきました。
まとめると、アクアマリンは国や地域によってさまざまな伝承・逸話が存在し、ちょっと“ホラー”な噂もあれば、“癒し”や“愛情”を象徴する優しいイメージも併せ持つ、不思議で神秘的な誕生石だということです。
しかしながら、科学的にアクアマリンが実際に人の運勢や健康を左右する“証拠”は、まだ見つかっていません。
いわゆる「パワーストーンの効果」というのは根拠がはっきりしていないので、あまりに鵜呑みにすると「海を泳げないのに沖まで行っちゃった…」なんて危ない状況になりかねません。
一方で、お守りとして身につけたり、大切な人へのプレゼントにしたり、あるいはファッションのポイントとして楽しむのは、個人の自由ですし、“想い”を込めることでポジティブになれるならそれ自体が素敵なことですよね。
例えばお気に入りのカフェで一杯のコーヒーを飲むように、日常にちょっとした癒しをプラスするアイテムとして選ぶのもアリでしょう。
大切なのは、石言葉に振り回されずに、自分にとって心地いい距離感でアクアマリンを楽しむこと。
海を思わせる透明感で日常を彩ってくれる素敵な誕生石なので、ぜひあなたも自分流にうまく付き合ってみてください(^^)