ラピスラズリ(瑠璃)とは?12月の誕生石?どれが正しい?
結論からいうとラピスラズリ(瑠璃)は12月の誕生石です。
じつは12月の誕生石は1つだけでなく複数あるため、どれが正しい12月の誕生石なのか迷う人は多いです。
目次
12月の誕生石「ラピスラズリ(瑠璃)」とは?
ピスラズリ(瑠璃)の主成分は、方ソーダ石グループの鉱物である青金石(セイキンセキ)、別名「ラズライト」です。
また、同グループの
- 方ソーダ石(ホウソーダセキ) 別名「ソーダライト」
- 藍方石(ランポウセキ) 別名「アウイン」
- 黝方石(ユウホウセキ) 別名「ノゼアン」
など複数の鉱物が加わった類質同像の固溶体の半貴石です。
※半貴石とは、希少性はそれほどでもなく、
硬度も低く、価格もあまり高くないものを指します。
ラピスラズリ(瑠璃)の名前の由来
ピスラズリ(瑠璃)の名前の由来については、ラテン語で「石」を意味する「ラピス(lapis)」と、ペルシャ語で「青または空」を意味する「ラズワード(lazward)」というのが語源だとされています。
また、和名では「瑠璃(るり)」と呼ばれていて、サンスクリット語のヴァイドゥーリャ、またはパーリ語のヴェルーリヤの音訳であると言われています。
ラピスラズリ(瑠璃)の色について
ピスラズリ(瑠璃)の色は、明るいブルーとディープブルー(群青色)の2種類に分けられます。
そして、パイライト(黄鉄鉱)という金色の斑点模様が見られます。
ピスラズリが高品質と評価される基準については、この3点が揃っていると良いとされています。
- 色ムラがなく、色が濃く出ていること
- 表面に光沢感のあるのもの
- パイライトが多すぎず、少なすぎず均等に散りばめられているもの[/aside]
その見た目はまるで、夜空に輝く星空を見ているかのような美しさがあります。
ラピスラズリ(瑠璃)の鉱物学情報
- 組成→(Na,Ca)7-8(Al,Si)12(O,S)24<(SO4),CL2,(OH)2>
- 鉱物名→主成分はラズライト
アウイン、ソーダライト、ノゼアンなどが混合 - 結晶系→等軸晶系
- 色→群青色、瑠璃色、白色、金斑色。
- 光沢→硝子状~脂肪状光沢。
- モース硬度→5.0~5.5
- 比重→2.38~2.45
ラピスラズリ(瑠璃)は本当に12月の誕生石?誕生石一覧で確認
ピスラズリ(瑠璃)は12月の誕生石です。
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ラピスラズリ(瑠璃)の歴史
ピスラズリ(瑠璃)の歴史は長く、人類に認識され、人々の生活に役立てられた鉱物としては、世界最古のものだといわれています。
紀元前3000年頃、古代エジプト時代の文明跡地からは、ラピスラズリの装飾品などが多く見つかっています。
しかし実際は、この地でラピスラズリが採掘された記録がないので、他の国で採掘されたものを装飾したと考えられています。
古代エジプトでは、特に神聖に扱われていたとされ、王族の装飾品や、神を崇めるものとして崇拝されていました。
またエジプトだけでなく、シュメール、バビロニアなどのさまざまな遺跡からも発掘されており、宝石としてや石を粉状にして、ウルトラマリンの原料として顔料や染料として用いられていたそうです。
ラピスラズリ(瑠璃)の豆知識
実はラピスラズリ(瑠璃)は、皆さんが一度は聞いたことのある、ある有名なものにも使用されていました。
それは、、、、
ツタンカーメン王の黄金のマスクです!!
この黄金のマスクには純度の高い金や、様々な鉱物が用いられており、その中の1つとしてラピスラズリが使われていたのです。
やはりその時代から、価値あるものとして大切にされていたことが伺えますね。
また、1498年完成の絵画、レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」の中の濃い青の部分にもラピスラズリの石が細かく砕かれ使用されています。
12月の誕生石「ラピスラズリ(瑠璃)」の石言葉
ピスラズリ(瑠璃)には以下の4つの石言葉が付けられています。
- 聖業(せいぎょう)
- 健康(けんこう)
- 愛和(あいわ)
- 永遠の誓い
ピスラズリ(瑠璃)は古代から世界各地で神聖に扱われ、世界で最初に認められたパワーストーンだと言われています。
ピスラズリを持つことで、人々の生活が豊かに穏やかに過ごしていけるように、願いを込めて宝石言葉もつけられたのでしょう。
正式に定められている12月の誕生石の石言葉は「成功」の1つです。
ラピスラズリ(瑠璃)の原産地
ピスラズリ(瑠璃)の主な産地は以下の地域です。
- アフガニスタン
- チリ
- シベリア
- カナダ
- アメリカ
- アルゼンチン
- イタリア
- ロシア
- ミャンマー
- アンゴラ
このように、ラピスラズリ(瑠璃)はさまざまな国で産出されています。
中でも、アフガニスタン産のものは6000年以上の歴史があり、上質なものが採れることで有名です。